「これだけ食べておけば他は食べなくてもバランスの良い食事が摂れる」と話題の完全栄養食。
当ブログでは主要な完全栄養食7種類について「美味しさ」でもなく「栄養の含有量」でもなく、「添加物が少なく健康被害が少ないか」で比較し、最終的に「食生活に取り入れてもいい商品」をリストアップします。
食事は人生の8割を占めていると考えています。睡眠も、運動も、仕事も、食事内容次第でコンディションは変わります。
比較するポイント
① 原材料を確認し、添加物の有無を見る。
② 栄養成分表を確認し、三食を当該完全栄養食で過ごすとどんな食生活(三大栄養素について)になるか見る。
②については、Geminiに協力してもらい、私が伝えたPFCバランスに適合する人はどんな人か、どんなダイエットになるかを計算してもらっています。
さて、さっそく見ていきましょう。
BASE FOOD

完全栄養食ベースフードとは、「一食分でほとんどすべての栄養素を1日分の1/3以上を含む食品」です。
公式ページには以下のように書いてあります。
※1食分(BASE BREADは2袋、BASE Cookiesは4袋、BASE YAKISOBAは2個、BASE RAMENは2個、BASE Pancake Mixは1袋と卵Mサイズ1つ、牛乳(成分無調整)100mlを使用して調理した場合)で、栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウム以外のすべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。

ここでは代表例として、「ベースブレッド(プレーン)」で考えていきましょう。
① 原材料
小麦全粒粉(国内製造)、大豆粉、小麦たんぱく、還元水飴、卵、ライ麦全粒粉、粗糖、油脂加工食品、米ぬか粉、パン酵母、チアシード、醸造酢、海藻粉末、脱脂粉乳、サトウキビ抽出物、粉末油脂、昆布粉末/増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、調味料(有機酸等)、酸味料、乳化剤、(一部に小麦・卵・大豆を含む)
ではここで一旦、普通の食パン(ホームベーカリーで手作り)の原材料を見てもらいましょう。完全栄養食でもなんでもないただの食パンです。
強力粉、きび砂糖、塩、スキムミルク、ドライイースト、バター

ただの食パンは6種の最低限の材料から成り立っています。食パンっておいしいですよね。
でも茶色っぽい「全粒粉入りの食パン」は栄養はいいかもしれませんが、パサパサしてるし正直まずい、、、。
その点ベースブレッドは全粒粉入りにも関わらず、食べられるぐらいには仕上がっています。
全粒粉だけではありません。大豆粉、ライ麦全粒粉、米ぬか粉、海藻粉末、昆布粉末と、粉まみれです。もっともっとパサパサになっても不思議ではありません。
この「粉まみれ」をまとめている影役者がいるのです。「油脂加工食品、粉末油脂」の二つが無理やり記事をしっとりさせているようですね。
(てか、パンにバターはおそかマーガリンすら使ってないっておかしくない?)
②栄養成分表
ベースブレッド2個で一日の1/3以上とのことでしたので、1個分の栄養成分表の数値×2×3した数値をここに記します。
| 熱量(カロリー) | 1200kcal |
| 炭水化物 | 135g |
| 脂質 | 42g |
| タンパク質 | 81g |

1200kcalは男性の基礎代謝を下回る可能性があり、女性向けの完全栄養食です。
標準~やや低身長の方、もしくは本気で絞りたい方向けのメニューです。
活動量はデスクワーク中心で運動習慣がない方です。
この食事内容は「低炭水化物、高タンパク質」なため、除脂肪ダイエット向き。
脂質が42g確保されているので、肌荒れや髪のパサつきは守れる最低ラインはクリアしている。
注意点は「食物繊維の不足、良質な油が摂れない」
健康的かつ確実に体を引き締めたい女性にはピッタリの食生活。
完全メシ

完全メシもまた、3食で一日分の栄養を補うことができると思われます。
(厳密に3食で一日分の栄養が摂れるという記述は公式ページでは見つけることができませんでした。公式ページにはあくまでも「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素とおいしさの完全なバランスを追求した商品であるとしか書かれていません。)

ここでは代表例として「完全メシ カレーメシ 欧風カレー」を見ていきましょう。
①原材料
ライス(米(国産)、食物繊維、コラーゲンペプチド、乳化油脂、食塩)、味付けの素(コラーゲンペプチド、植物油脂、オニオン調味料、砂糖、カレー粉、ビーフ調味料、香辛料、ドロマイト、食塩、トマトパウダー、乳等を主要原料とする食品、小麦粉、牛脂、オニオン調味油、香味調味料、ココアパウダー、酵母、納豆菌エキス入り食用油脂)、味付豚ミンチ、フライドポテト、にんじん/カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、グルコン酸K、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、リン酸塩(Na)、塩化K、トレハロース、乳化剤、香料、酸味料、トリプトファン、V.C、イソロイシン、酸化防止剤(V.E)、V.E、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ナイアシン、ピロリン酸鉄、V.B6、パントテン酸Ca、V.B1、香辛料抽出物、V.B2、くん液、V.A、葉酸、V.D、V.B12、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)
圧倒的な原材料の数、行数ですね。
「完全メシ」がUPFであるということは前回の記事でも触れたので細かいことは省きます。
完全栄養食にするため、様々な栄養成分を追加しまくっていることは、見ての通り。
原材料の「/」の後は全て添加物で、UPF業界では悪名高い『カラメル色素』『調味料(アミノ酸)』や『増粘剤』、『アセスルファムK』が含まれています。
この『カラメル色素』はおそらく、完全メシのカレー感(あめ色になるまで炒めた玉ねぎのような色)を再現するために仕込まれたものと思われます。見た目だけ『コクがありそうな感じ』にしてあるのです。
『調味料(アミノ酸)』はグルタミン酸、つまりうまみ成分。どんなものでもこれさえ入れればうまくなる魔法の粉ですね。
②栄養成分表
3食で一日分とのことなので、1食分×3の栄養成分表を作成しました。
| 熱量(カロリー) | 1449kcal |
| 炭水化物 | 210g |
| 脂質 | 45g |
| タンパク質 | 60g |
ベースフードと比べるとカロリーは+200kcal、炭水化物は+75g、脂質は同等、タンパク質が-20gとなりましたが、Geminiはどのような見解でしょうか。

女性向けの完全栄養食。20~40代の活動量が普通(通勤、通学、家事はこなすが、激しいトレーニングはしていないぐらい)の方の減量~現状維持に向いている。
炭水化物が多いので、空腹を感じにくい。タンパク質は標準的なので筋肉を増やすというよりは維持に向く。
総評として、お手本のようなバランスです。
完全メシRAPID SHOT

同じく完全メシシリーズから、「超時短完全メシ飲料」完全メシRAPID SHOTを見てみましょう。
こちらは置き換え食料という位置づけではなく、忙しい朝などに栄養を補給するための補助飲料のような位置づけのようですので、GeminiのPFCバランスのアドバイスはなしです。
①原材料
糖類(果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、砂糖)、豆乳、脱脂粉乳、コラーゲンペプチド、植物油脂、シトラスファイバー、酵母、酵母含有加工食品、納豆菌エキス入り食用油脂/酸味料、安定剤(大豆多糖類、ペクチン)、香料、硫酸Mg、塩化K、乳化剤、V.C、乳酸Ca、甘味料(アセスルファムK、ステビア、スクラロース)、ピロリン酸鉄、ナイアシン、V.E、パントテン酸Ca、V.B6、V.B2、V.B1、V.A、葉酸、V.D、V.B12、(一部に大豆・乳成分・ゼラチン・オレンジを含む)
②栄養成分表
こちらは1本分の成分です。
| 熱量(カロリー) | 205kcal |
| 炭水化物 | 30g |
| 脂質 | 6g |
| タンパク質 | 10g |
原材料と栄養成分表を見てわかることは、どうやらこの飲み物の炭水化物はほぼほぼ糖類から構成されているということです。また、炭水化物量だけでいうと、ベースブレッド(プレーン)1個分の1.3倍あります。ベースブレットは全粒粉などを咀嚼して炭水化物を摂取するのに対し、RAPID SHOTは液体で糖類を流し込むことになります。
あと気になるのは、こんなにも砂糖で甘くしているのに、人工甘味料が3種類も投入されているところです。Geminiに聞いてみました。

栄養ドリンクにするために添加した栄養がまずいのを誤魔化したいが、砂糖の甘さだけでは消しきれないため、より甘い人工甘味料を入れて美味しく飲めるように調整したのでしょう。
今回のまとめ
「完全栄養食っていろいろあるけど、どれがいいの?」に対する結論としては、現段階で言えることは、「ベースブレッド、完全メシ」を三食食べるとすると、男性には不適合。女性であれば無理なく減量、維持に役立つ食品でした。
ただし、食物繊維や良質な油の摂取ができないことが気になるところです。
また完全栄養食だけで一日過ごすのは腹持ちが気になるところです。空腹感に耐えきれればよいのですが、そうもいかないでしょう。
完全栄養食は他にも販売されていますので、次回以降で「COMP」「完全食TOKYO」「Huel」「おにもち」について調査します。

